
「スクールに通う人と、独学する人ってやること違うのかな?」

「実はね、学ぶ場所が違っても“最初に練習する流れ”はほとんど同じなんだよ。だから今日は、スクール派も独学派も共通でイメージできるステップをまとめたよ。」
スクールで学ぶ人も、独学やオンライン講座で学ぶ人も、最初に踏むべき流れは共通しています。
どんな風に進めていくかのイメージが湧くだけでも、勉強に取り掛かりやすくなるはずです。
この記事では、最初に踏むべき流れを6ステップに分けて紹介します。
これを読めば、どんな学び方を選んでも「最初にどんな練習をするのか」が見えてくると思います。
⸻
ステップ1. CADソフトをインストールする
• AutoCAD 体験版(30日間)
→ 公式サイトからダウンロード可能。ただし30日で期限が切れるので、学習できる時期に合わせて開始することが大切。
• Jw-cad(無料)
→ Windows専用。ずっと無料で使えるので、まずはこれで練習するのもアリ。

「AutoCADって有料だけど無料体験もできるんだね?」

「うん!でもちょっと注意!AutoCADはインストールした日から30日で体験は終了しちゃうから、毎日少しずつ練習できる期間に合わせて始めるのがコツだよ。」
⸻
ステップ2. 画面の見方とマウス操作を覚える
CADを開いたら、まずは「画面とマウス」に慣れることから。
CADの種類や設定によって操作方法も異なりますが、例えばAutoCADの場合だと
• 画面構成
→ モデル空間(図面を描く場所)と レイアウト空間(印刷用の紙を準備する場所)がある
• ツールバーやオプション設定など
• マウス操作の基本
→ ホイールで拡大縮小、ドラッグで移動、右クリックで補助メニュー

「モデル空間とレイアウト空間って分かれてるんだね!」

「分かれているCADもあればそうじゃないものもあるよ。分かれている場合は、普段の作業はモデル空間で“実寸”を描いて、最後にレイアウト空間で“紙に出す準備”をする流れなんだよ。」
⸻
ステップ3. よく使う基本ツールから覚える
最初から全部覚えなくてOK。よく使うツールから覚えましょう。
• 線
• 円
• 移動
• コピー
• オフセット(平行に線を作る)
• トリミング(はみ出した線をカット)
• 寸法
👉 最低限これだけでも覚えれば「図面らしいもの」が描けるようになります。
⸻
ステップ4. 簡単な図面をトレースする
「トレース」とは、見本の図面を参考にして 同じ内容をCADで描き直す練習のことです。
実務でも「この図面をCADできれいに描き直して」と依頼されることが多いので、練習しておくと役立ちます。
• 教材やネットで配布されているサンプル図面を選ぶ
• 元の寸法を見ながら線・円・オフセット・トリムを組み合わせて描く
• 最後に寸法を入れて、見本と同じ形に仕上げる

「トレースなら、完全にゼロから考えなくていいから安心だね!」

「そうそう。CADの操作に慣れるのにぴったりだし、“図面を読む力”も自然と身につくんだよ。」
⸻
ステップ5. 修正作業をやってみる
実際にCADオペとして働くと“ゼロから全部描く”よりも“修正作業”のほうが多いです。
• 位置を移動する
• 寸法を変更する
• 文字を修正する
👉 「既にある図面に手を加える」練習ができると、仕事のイメージに近づきます。
⸻
ステップ6. ファイルを書き出してみる
図面は「人に渡すもの」だから最後の仕上げも練習しておきましょう。
• 図枠を入れる(A3やA4の外枠)
• 図面のタイトルを書く(例:「練習課題1」など)
• PDFで書き出しして印刷イメージを確認
• 拡張子を選択して保存 AutoCADならdwg、Jw-cadならjww 等
(今の段階ではわからなくても問題ないです)

「図枠を入れると“図面っぽさ”が出るね!」

「そうそう。名前を書いてPDFにしたら、もう立派な図面!小さくても自分の成果物があると達成感があるよ。」
⸻
次の一歩は?
ステップをひと通り経験したら、次は「もう一歩レベルアップ」を目指します。
ここから先は “仕事でCADを使える”ための準備 に近づいていきます。
ショートカットキーを覚える
• AutoCADなら「L=線」「C=円」など、キー1つで呼び出せる機能がたくさんあります。
• 最初はよく使う操作だけでOK。
⸻
オプションをカスタマイズする
• ツールバーやショートカットを「自分仕様」に変えることで作業がスムーズに。
• Jw-cadならツールの位置を変えたり、AutoCADなら「コマンドエイリアス」という仕組みで、自分でショートカットキーを作ったりできます。
👉 「CADは自分の道具」なので、どんどん使いやすくしてOKです。

「自分でショートカット作れるって便利そう!」

「そうなの。“よく使う操作”を自分用に登録すれば、毎日の作業スピードがぐんと上がるんだよ。」
⸻
調べて解決するクセをつける
• AutoCADやJw-cadは利用者が多く、ネットで検索すれば解決法がほぼ出てきます。
• 「わからない→調べる→試す→解決する」という流れに慣れておくと、実務でも安心。
👉 正直、調べて解決!ができればCADオペは務まると思います。もちろん実務では質問したほうが早いこともありますが、調べることでかなりレベルアップできます。
⸻
まとめ

「CADを始める流れがイメージできた!」

「そうでしょ!大事なのは“毎日少しでも手を動かすこと”。この6ステップを繰り返せば、未経験でもCADはちゃんと身につくよ。」
コメント